だいぶ昔に購入した1974年製のビンテージ70505。ユーロ?リーバイスと思われるレアジャケット。1966年の品番変更で557の後継として登場したのが70505。このジャケットは全体のデザインやサイズ感は70505なのですが、いくつか557の特徴が見られます。当時デニムを供給できる生地メーカーはアメリカ国内でも限られており、リーバイスもリーも同じメーカーの生地を使っていました。1974年当時、リーバイスが国外で製造を始めるにあたり、アメリカ本国から生地と部品、仕様書を供給して製造されたのではないかと推測されます。(写真3)ボタン裏刻印無し→557(前期ギャラ入り)(写真4)フラップ裏同生地、カンヌキ同色、平行ステッチ→557(写真5)刺繍のスモールe →スモールeへの変更は71年以降で、実際は66前期と呼ばれる73〜76年頃と言われる。(501の66モデルは74年製。)(写真5、8)織りが粗いブロークンデニム→60年代の557(XXギャラ入)(写真6)大パッチ→66年〜67年に使用された。アメリカ国外で製造されたと思われる理由は「SAN FRANCISCO.CAL.」と「Made in U.S.A.」を外して印刷されていること。サイズの表記がインチではなくセンチ(102cm=40inch)である国で製造販売されたと思われる。(写真7)右の前立て裏に付いているタグに年代の表記。「5-4-74/1484」(生地の雰囲気から末尾の84は年では無いと判断。)1996年アメリカ製の70505(サイズ40)と比較すると、身幅、着丈、袖丈、はほぼ同じでした。エリが大きめ(写真10)であり、胸のフラップもウエスタンシャツを思わせる70年代的な形をしているところが当ジャケットの特徴です。(肩幅48cm、身幅53cm、袖丈64cm、着丈57cm)(写真8)の大きな織りキズ以外に細かなものもいくつかあります。右袖(写真無)、前身頃左裾(写真9)にステッチの消失部分があります。胸ボタンホールのかがり糸が半分外れて(写真4)います。生地のハリコシ、色残りも充分ありますが、半世紀近く前の品であろうことをご了承ください。ホワイトオークやカイハラが復刻する生地には無い味があります。
商品の情報